【読書】ぼくの稲荷山戦記【レビュー】

コロナも落ち着いてきて、図書館が解放されました。

嬉しい〜〜〜!図書館と本屋は出会いがいっぱいありますから。

なんとなく手に取った本がバイブルになったりね。

まーなんつったって図書館はカードさえ作れば無料で読めるっていう、神施設。

新刊や読みたい本が読みたいタイミングで読めなくてもいい勢は大歓喜よ、大歓喜。

てなわけで、図書館でプラプラ出会いを求めて今回借りたのは「ぼくの稲荷山戦記」です。

作者はたつみや章さん、1992年7月に発行された児童書です。

自然破壊、環境問題をテーマにしたお話

簡単にあらすじ

主人公の少年「マモル」が、神様の使いのキツネ「初音」とともにレジャー施設開発から稲荷山を守るために奮闘する、自然の守ることの大切さを問いかけるファンタジー。

登場人物

森田守(中学生)

タバコ屋で祖母と二人暮らし。小学2年生で母親を亡くして以来、神様は信じていないし環境にも興味なかったが、下宿人の守山と出会い変わっていく。

守山 初彦(本名:初音)

守の家に来た下宿人だが、その正体は神の使いの狐「初音」。アブラゲが大好きな美青年。

長髪に和服を着流している。

ミコト様(お稲荷神)

本当の名は聞き取る事も口にすることもできないような音でわからない。人々が付けた名は「瑞穂秀穂佐戸見和気尊(みずほひでほのさとみわけのみこと)」。

男とも女ともとれない綺麗な姿をしている。自然破壊が進み、かなり弱っている。

潮彦(ワダツミの神)

素っ裸筋肉マン。藍色の髪はぼうぼう。弱っているミコト様を気にかけていて、沖海の新鮮で威力のある「気」を運んでくれる心根はやさしい海神。

キツネたち(使い)

太郎、二郎、三郎、四郎、さつき。

若い狐。変化して初音たちに協力する。さつきちゃんは、唯一の女の子で初音を慕っている。

鴻沼 秀二(四井商事・企画顧問・部長)

四井商事社長の次男。あだ名は「ご隠居」。

守山の正体を知ったことがきっかけで、味方に。部長職を捨て、開発反対運動する。

自然への理解も、ビジネスへの理解もある。

守たちとの関わりで大きく変化したひとり。

感想

おもしろかったです。借りてよかった〜!!!

登場人物が魅力的なのはもちろんですが

「環境開発、自然破壊、ダメ、絶対!!!」っていうのを押しつけがちになりそうなところを、鴻沼さんというキャラクターを通して、会社は会社で働く人を守らなきゃいけないんだよって主人公の守を諭す内容だったのがよかったです。

守に大共感して一緒に開発なんてクソだ!!!大人は汚い!!!お金お金ってそんなにお金が大事か!!!ってカーッとなってるところを、冷静にさせる。考えさせる。そういう内容がとてもよかったです。

そしてどうしようもなく一般人の鴻沼さんの言葉がとてもいい。

読者は神の使いでも、神様事情も知らない一般人だから余計にそう思うのかもしれないですね。

また神様も人間は悪!ってなってる守を「まぁそう言うでない」つってさ。人格っていうか、もはや神格。こんな上司増えろください。

神様のお話は好きだけど、実際信じてるかと言われば「・・・・」という感じでしたが

やはりこういう話を読んでしまうとロマンあるな〜!!!って。

いるもんだと思って生きたほうが楽しそう。妖怪でも神でも妖精でもなんでも。

イラストレポート

落書きイラレポ。

すっかり守山さんのファンです。

ほぼ守山レポ。

おわり

たつみや章さんの本、他のも読みたいと思いました。

タイトルとURLをコピーしました