冬の樽前山に登ってみたい!

というのを今年の目標に掲げて、今日。推し山樽前山、いただきました!

まあまあ春ですけど。山はまだまだ冬っつーことで。

大☆快☆晴

一点の雲もとどわぬ。

これは美しい。

会えて嬉しい、来てよかった。

2月あたりからかなりソワソワしていた

しかし、わたしにはそれに相応しい装備も、技術もない。

その間、アイゼン、ストック、スパッツを用意し、スノーシューを譲っていただき、藻岩山で体力作りし、ヤマップで登ってる人の軌跡を眺め、諦め切れない姿勢だけはとっていた。

目標はたててみたけど、どうする?っていつも一歩踏み切れずにいましたが。

2連休、快晴予報、道路の雪なしときて、もう、これは、行くしかないなと。

行くために今日があるような。なんなら、樽前山『今日アタックしておいで』って言ってる気がする。

もうヤマップを眺めてるだけは終わりじゃ!わたしは行く!行くぞ!

わたしは冬の間こしらえた装備と、諦めても楽しめるようにと着替えと現金用意して青空の下に飛び出し、愛車のラパンマンに乗り込んだ。

出発して、15分。第一トラブル発生。

マスク、してない。

観光コースになったらまずいやつじゃん。しかーし!

忘れた時用に車に予備マスク一枚置いておいてんだ!ぬかりなし!

と助席の引き出し、引き出したけど、でてこない。

底まで探ったけど、一向に出てこない。ここで一句。

予備マスク 持ち帰って そのまんま

憎い。予備マスクを戻さなかった自分が憎い。

しかしね、労働者ですから。マスク買うくらいの金は持ってるわけよ。

え〜、新しいの買う〜?

と思ったけど、気持ちよく観光したいじゃないの。買ったよね、マスク。コンビニで。ペイペイでペイしたよね。

ついでにトイレお借りしようと思って入ったのに、トイレ使用禁止で辛かった。南無三。

第二トラブル発生。

現金、なくね?

なんなら、着替えもねぇ。

お出かけ用だから、登る時には必要ないって別のバッグに入れた記憶はある。超新しい記憶。

それが、ない。

どこにも、ない。

どうやら、忘れてきたらしい。というか100%、忘れてる。お出かけバッグが、家でお留守番してる。

もー自分が嫌!!!

なぜ、あと持っていくだけの荷物を持っていく事が出来ないのか。

直前まで用意してたものを、忘れることは出来るのに。

危なくて登れなかった時のために立てた予定は見事に滑落、モチベーション暴落。チェケラ。(突然のラップ)

支笏湖は目の前。

行こう・・・。

我が名はサヲタカ! サッポロよりこの地へ来た! そなたたちはシコツコに住むと聞く、古い神か!!

決心を固めたヌシはアシタカならぬサヲタカになり、自分を鼓舞した。

駐車場から、約5、6キロある林道をひたすら歩く。

夏の間は7合目まで車が入れるんだけど冬の間は林道は通行禁止になっている。

そんなわけで、実質1合目からのコース。5、6キロあると思われる林道をとぼとぼ歩きました。

でもね、行きたい会いたいって気持ち、すげぇ。あと春の陽気。この長い林道をものともさせぬ気持ちよさ。

1時間半くらい歩いたけど、体感1時間あるかないかくらい。

ただ5合目で忘れていた尿意を思い出してしまい、不安になった。トイレ・・・

7合目ヒュッテにて管理人さんに出くわす

なつかしの7合目ヒュッテ。車一台。

管理人さんいて、ちょっとお話してきた。

早朝に来ないと、雪腐ってひどいよ〜って。

わたしも日の出プランがよかったけど。迷ってる時間がよろしくなかったなと反省してる。

しかしこの晴天。雪が腐っても登りたい。ズボってもいい。登りたいんだ!

優しい管理人さんで3時くらいに下山するから、それくらいに降りてこられそうなら駐車場近くまで乗っけるよ、という大変ありがたい申し出をいただいて出発。乗りたい、ぜひ。

5合目まで来れる錦岡方面のゲートは4月10日に開放されるらしい。

7合目は6月くらいだって教えてくれました。

時刻、12時30分。

わたしは、ストック、スパッツ装備し、入山届を出して出発。

確かに雪腐ってる。けど先駆者の足跡のおかげで、順調に登ることができました。

森林限界を超えたあたりになると雪が硬くなってきたので、軽アイゼン装着。

夏場、歩きやすいようになってる階段もロープも道もなんにもなくて、雪の上ってこんなに景色が広がるんだなあと思いました。

ひたすら上を目指す。

斜度がスゴい!!(ノブボイス)

ナンパ風に言うなら

『ねー君、カッコイイね。斜度いくつ〜?』

っつーくらいキツく見えた。伝わるかな?伝われ。

一歩一歩、足場を確かめながら、なんなら足場を作るように進んだ。

『滑落』

危ないねぇ、怖いねぇ、くらいに思ってたけど「ああこれが」って思った。恐怖。

安易に冬山登山とか言うもんじゃない。

山頂

樽前山の溶岩ドームって登ってる間は、山頂近くまでこないと見えないのね。

分岐の看板。

見えた瞬間、震えた。

思わずわっ・・って声が出た。

溶岩ドームに見惚れながら山頂を目指す。

ここからは雪はなく、アイゼン外してじゃりじゃりを登る。

そして、東山。

尿意も、忘れ物のことも、すべて忘れていた。

風はありましたが、爆風ではなく心地よい感じ。

写真撮りまくり。気づいたら時刻14時30分。もう林道省略コースはないな・・・と悟り

時間も時間ですし帰りますか。とまた来ますからー!つって下山開始。

尻ボーというものをやってみたかった。

尻ボーってなんぞやって感じなんですけど。

多分尻ボード。ちゃんとそういう品があるっぽい。

わたしは持ってなかったので、自前の尻ボーでやってみることにした。

自前っつーか自分の尻っつーか。直で。

でも、これ、滑るんだろうか・・・

試しに座ってみたところ、ちょっと滑った。これ、いけるんじゃね?と思ったけど

ちょっと滑ってこの摩擦はね、さすがのわたしも不安になりまして。

完全に熱持っちゃってるから。わたしの尻ボー。

偶然リュックに入ってたビニール袋を取り出し、座ってみた。

おおおおおおおおおお滑った!!!!!

100メートルも滑ってないと思うけど、すごく楽しくて。なんでもっと早くやらなかったんだー!と後悔するほど。

小学校で米袋で作ったソリで滑った記憶が蘇りました。超楽しい。もっかいやりたいけど、登る元気なし。

ヒュッテに到着

無事ヒュッテまで下山でき、装備を外して帰ろうとしたとき、下山届け、書くの忘れたことに気づいた。

結構疲労が来てまして、あそこに戻るの・・・?と思ったけど、管理人さんに心配かけるわけにもいかんし、マナーは守ろうってことでちゃんと下山したよ〜ってことを書いて

あの長い長い林道をとぼとぼ歩くのでした。

鹿に遭遇しまして。多分、親子。横切ったなあーっってふと横見たら、わたしのことじっと見てんの。

警戒してるのかな。誰もいないのでバイバーイつって手を振ってみました。相変わらずじっと見てましたけど。

日が沈むのを感じながら歩いてたんですが、さすがに冷えて手が痺れてきまして。

帰りの車でずっと暖房たいてました。まだまだ、寒いですな。

ヘトヘトだけどからあげを作るの巻

からあげが食いたい。

買えばいいんだけど、もう解凍してしまった肉がある。

仕方あるまい・・・とキッチンにたち、唐揚げを作ったとさ。

観光リベンジ

次はもうね、指差し呼称で荷物を確認する。車で。

こんな思い、次はしないんだから!

アイゼンよーし!

現金よーし!

着替えよーし!

水よーし!

つって。

今回大活躍してくれたアイテムたち

装着脱がめちゃくちゃ楽。なのにぴったり固定されてるのがとても良い。

ありがとう〜!

装着が楽。履くタイプじゃなくて、マジックテープで固定なので、

ちょっとのスキマも許さない人には不向き。

マジックテープが剥がれやすいということもなく、しっかり防水してくれた。わたしは好き。

ありがとう〜!

あるだけで、雪山の登りやすさ、全然違う。

安心感が圧倒的に違う。

ズボりそうなところ確認する時とかに使えるから、そんなにズボらなかった。

ありがとうー!

あとは、防寒着、ニット帽、手袋、どれが欠けても辛かった。

準備は大事ですね。何事も。

指差し呼称するくらいがちょうどいい。

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